松本太一録

Evernoteを使った効率の良い論文管理&執筆術

Evernoteを使った効率の良い論文管理&執筆術

論文の管理方法は人によって様々だと思います。PCローカルに管理する、クラウドストレージに保管する、Mendeleyを使って管理するといった方法が考えられます。

ここではEvernoteを使った論文の管理術をご紹介します。この方法は論文を管理するのは勿論のこと、抄読、論文の執筆までスムーズにこなせる方法です。

準備するもの

Google Chrome
Google Chromeアプリ
Evernote
Google Chrome拡張機能
英辞郎 on the WEB 拡張機能
アシスタント医学文献
選択したテキストの文字数カウント
スマートフォンアプリ
-Evernote
》Androidの方はコチラからダウンロード
》iPhoneの方はコチラからダウンロード

概要

PC版のEvernoteといえばソフトウェアが有名ですが、ここで紹介する方法ではGoogle ChromeのEvernoteアプリを使用します。

文献の検索はブラウザを使ってPubMedで探します。ソフト版のEvernoteを使って文献を管理するとなると、Evernoteソフトとブラウザを交互に最小化したり、最大化したりしなければいけません。

その反面、ChromeのEvernoteアプリを使うと、PubMedや論文掲載ページ、EvernotoeをGoogle Chrome上のタブで切り替られるので、作業が飛躍的に楽になります。

ChromeのEvernoteは、ソフト版と同様にスマートフォンのEvernoteアプリとも同期でき、パソコンの前にいなくとも文献をチェックしたり、論文を執筆したりできます。

本法の詳細

論文を探す

まずはPubMedで文献を探します。この時、Google Chrome拡張機能-アシスタント医学文献が威力を発揮します。

アシスタント医学文献をインストールしておけば、文献を探す際、その論文が掲載されている雑誌のインパクトファクターが表示されるだけでなく、PDFへの直リンクを作成してくれます。

アシスタント医学文献

インパクトファクターの高い雑誌に掲載された論文が必ずしもご自身の探している論文と一致するわけではありませんが、ひとつの指標にはなるかもしれません。

ただ、インパクトファクターの高い雑誌に掲載された論文はコンテンツも豊富ですし、信頼のおける論文だと思いますので、僕はインパクトファクターが高い論文から目を通すようにしています。

気になる論文を発見したら、雑誌の論文掲載ページまで進んでおいてください。

Evernoteにノートブックを作成する

Evernote自体を大きな本棚だと考えてください。そこへノートを立てていくイメージです。

一番左のサイドバー内の「ノートブック」上で右クリックすると、「新規ノートブックの作成…」というメニューが表示されるのでコレをクリックします。

Google ChrmeのアプリEvernote

ノートブック名を指定して「保存」をクリックします。

Google ChrmeのアプリEvernote

僕は「論文を読む:○○○」という感じでノートブックを作っています。○○○には研究対象としている疾患や現象などを入れるようにしています。

ノートを作成する

ノートブックの中にノートを作っていきます。論文一つに付きノートを一つ作成します。

画面上部にある「新規ノート」をクリックすると新しいノートが作られます。このノートをどのノートブックに入れるか指定しましょう。

Google ChrmeのアプリEvernote

この段階でGoogle ChromeにはPubMed、雑誌ホームページ内の論文掲載ページそしてEvernoteの3つのタブが作られていると思います。

Google ChrmeのアプリEvernote

PubMedや雑誌ホームページ内の論文掲載ページから必要な情報をコピー&ペーストしてきます。僕はいつも下の画像のように情報をピックアップしています。

Google ChromeのEvernoteアプリで論文管理
  • 論文のPubMed内URL
  • PubMed ID(PMID)
  • 論文の雑誌サイト内URL
  • First Author
  • 本文
Web上で論文をもう一度見たくなった時のために、論文のPubMed内URLやPubMed ID(PMID)、論文の雑誌サイト内URLをノートに記します。

Evernote内にFigureやTableを貼り付けることも可能ですが、改めてWeb上でFigureやSupplemental dataを見直したい時に便利です。

僕はこれまでPDFを印刷して論文を読んでいましたが、Evernoteにコピーしてじっくり読むことで内容の理解度が明らかに増しました。それにともなって記憶に残りやすくなり、「あの論文のあの部分にあんな表現があったな」とスピーディーにオリジナルにアスセスできるようになりました。

2クリックでわからない英単語を調べられる

論文を読んでいるとわからない英単語に出くわします。そのときは当然調べるわけですが、どうやって調べていますか?

Space ALCもしくはライフサイエンス辞書を開いておいて、わからない英単語をコピーして辞書に打ち込んで検索ボタンをクリックするといった面倒な作業を繰り返してはないでしょうか。

そんな時に超便利なのがGoogle Chromeの拡張機能-英辞郎 on the WEB 拡張機能です。

Chrome上で分からない単語を選んで右クリックします。現れたメニューの中から「『英辞郎 on the WEB』で検索」をクリックしてください。

Google Chromeの拡張機能-英辞郎 on the WEB 拡張機能

Space ALCが開き、自動で単語が入力される上に検索までしてくるのです!単語を選択して右クリックしてアプリを起動するだけで!

Google Chromeの拡張機能-英辞郎 on the WEB 拡張機能

単語の検索が一気に楽になりますよ。

気に入った文章を論文用ノートにコピーしておく

論文を読んでいると、「この文章表現がうまい!」とか「自分の論文にも使えそうだ」という場面に出くわすかと思います。

そんな時には論文用のノートを作っておき、そこにコピーしておきましょう。いざ論文を執筆し始めるときに大いに役立ちます。

論文もEvernoteで書く

今回初めての試みですが、Evernote上で論文を書いています。一枚のノートに全てのセクション(Introduction, Materials and Methods, Rsults, Discussion)を入れると頭がこんがらがるし、長くなってみづらいので、下図のようにそれぞれのセクションに対して1つのノートを作っています。

論文もEvernoteで書く

論文を読みながら、「これは使える!」と思った文章は、組み込みたいセクションにコピーしています。こうすることで論文執筆の効率化を図っています。

今まではIntroductionを書くのに1ヶ月ほど時間を使っていましたが、この方法で書くと、2600文字のIntroductionを1週間程度で書くことが出来ました。今の時点では仮の状態ですが、とっかかりとしてはかなり早く書き上げられました。

文章を書く技術が成長してきたのもあるととは思いますが、この方法を適応して効率が上がったのは間違いないと感じています。

文字数のカウントも楽ちん

論文は長ければいいわけではないと思いますが、コンテンツの少ない論文よりも、内容が濃くかつコンテンツ量も豊富な論文を目指すことは大事です。

また、Abstractは雑誌ごとに文字数制限があるため、文字数の管理も重要です。そこで役に立つのが、「Google Chrome拡張機能-選択したテキストの文字数カウント」です。

文字数をカウントした部分を選択し、右クリックします。現れたメニューから「文字数をカウント」を選択すると、文字数を教えてくれます。

文字数をカウントするChrome拡張機能

自分が通したい雑誌に掲載されている論文の文字数を比較してみると面白いかもしれません。

スマホで確認

前述したように、ChromeのEvernoteとスマホアプリのEvernoteは同期することができます。

スマートフォンのアプリとしてのEvernote

両者を連携させておくことで、パソコンの前にいなくとも論文を読んだり、論文を編集できます。パソコンの前だとなかなか表現が出てこなかったり、文章が前に進まないことは多くの方が経験していることだと思います。そんな時、トイレに入っている時、歩いている時に文章やストーリーを思いつくことはありませんか?

休憩で外に出た時に読み返すと誤字脱字を発見したり、アイデアが浮かびます。スマホと連携しておくとパソコンの前以外の場所でも論文と触れ合うことができるようになり、論文執筆の効率が向上します。

まとめ

本法の特徴はGoogle ChromeのアプリEvernoteを使う点です。EvernoteやPubMed、雑誌の論文掲載ページを切り替えられるので作業が効率化できます。

また、英辞郎 on the WEBで分からない単語を即座に調べられたり、文字数を簡単にカウントできるので、論文を読んだり書いたりするのが楽になります。

さらにスマホと連携することでパソコンの前にいなくとも論文とストレスなく触れ合えるので論文の内容の理解も深まるし、執筆中の論文のアイデアも出やすくなります。

論文の管理だけでいうとMendeleyなどの論文管理ソフトの方が威力は高いかもしませんが、本法は論文執筆までカバーした方法です。

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