松本太一録

アンビリーバボー!!ネズミレベルだけど細胞が若返ったという研究結果が明らかに!

アンビリーバボー!!ネズミレベルだけど細胞が若返ったという研究結果が明らかに!

いつまでも若々しく生きていたい、どうにか老化を防ぎたい、いやむしろ若返りの薬がほしいと、楊貴妃のように若返りに想いを馳せておられるみなさん、2013年12月15日付けで投稿されたGigazineの記事はご覧になりました?

60歳の高齢者が20歳の若者に戻ることに匹敵する「若返り」がネズミによる実験で成功
http://gigazine.net/news/20131225-anti-ageing-human-trial/

いやいや心底驚きですよ。これまで老化を遅らせるために、老化のメカニズムを解明しようとする研究はたくさんあって、たくさんのことが分かってきて、細胞の老化を抑える方法はいくつか明らかになってますが、この記事で報告されている研究結果がすごいのは、「老化を抑えた」ではなくて、「細胞を若返らせちゃった」ところです。

研究チームは、エネルギーを生産するミトコンドリアと呼ばれる細胞小器官に着目したところ、時間と共にミトコンドリアと細胞核間のコミュニケーションが減退していくことを発見、これが老化プロセスに関係することを突き止めました。そして、年齢を重ねるとともに減っていくニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)という化合物をハツカネズミの細胞に注入したところ、老化の進行が停止し、さらに細胞の若返りが生じたということです。

簡単に言い換えるとこうです。

NAD+っていう物質が、ミトコンドリアと核の間のコミュニケーションを仲介してます。年齢を重ねるとNAD+が少なくなって、ミトコンドリアと核の間のコミュニケーションがうまく取れなくなってくる。これが老化の原因ってことがわかった。そこでNAD+を投与してやったら、老化が止まるどころか若返っちゃった!

若返り
んで、この研究グループの中の人はこうも言ってるみたいです。

「今回の成果を聞けば、多くの人は200歳まで生きるための研究だと思うかもしれません。しかし、老化のプロセスを理解し逆行させる手法によって、癌・痴呆・2型糖尿病など細胞コミュニケーションが減退していく病気で細胞を活性化させることで、症状の進行を遅らすことができるかもしれません」

とここで僕は疑問に思うことがあります。

まず、細胞老化って現象について説明しますね。

がん細胞って増殖に歯止めがかからなくなって、無限に増殖しますよね。一方、正常細胞を培養するとある回数分裂すると増殖しなくなるんですよ。そんな風に増殖を止めてしまった細胞のことを老化細胞と呼んでて、この現象のことを細胞老化って呼びます。

細胞老化という現象は、正常細胞が自らをがん化から防ぐ防御システムって考えられるわけです。

何を言いたいかというと、今回の研究成果のように正常な細胞が老化した時にNAD+を投与して若返らせるというのは問題無いと思うんですけど、もし癌遺伝子が活性化してしまってる時にNADを投与したら、防御機構である細胞老化システムを邪魔してがん化が進むんじゃないの?ということです。

とはいえ、老化した生体を若返らせたと事実は、若返りを望む多くの人々にとって画期的な発見であったことは間違いないと思います。(かくいう僕もできる限り若さと保ちたいと思ってるw)ところで、この作用って肌でも起こるんですかね?コラーゲンを分泌する線維芽細胞っていう細胞が若返れば、肌のハリとかツヤも戻りそうだけど!美容の分野でも応用されていきそうな発見ですね。

話題の食物成分の科学情報:詳細のナイアシン解説(http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail181.html)によれば、ナイアシンという成分が体内でNADに変換されてるみたいです。そのナイアシンを多く含む上位3食品は、かつお(春採り、生)きはだまぐろ(生)牛の肝臓だそうです。

今年の春はカツオのタタキで決まりだね奥さん!

原著論文はコチラ→Declining NAD+ Induces a Pseudohypoxic State Disrupting Nuclear-Mitochondrial Communication during Aging(http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0092867413015213

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